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・小学受験は「自律」、中学受験は「自律」と「自立」が礎となる

 先日、福岡県にある「小学受験専門塾」の見学に行きました。そこで感じたことは、小学受験の合否において最も重視されているのは「自律」という点です。小学受験では、まだ年齢が低いことから、学力や知識よりも、自分の感情や行動をコントロールする「自律」の力が重要視されるのです。そして、この「自律」に加えて、中学受験や高校受験では「自立」の力も求められるようになります。「伸び代がある生徒」はやはりこの二つが高いレベルで備わっています。

1. 小学受験で求められる「自律」
私の主観も入ってきますが小学受験の現場で最も重要視されるのは「自律」です。自律とは、自分自身の感情や行動を適切にコントロールし、物事に集中し、落ち着いて取り組む能力です。試験の場では、与えられた指示に従い、焦らず冷静に取り組む力が必要です。特にしっかり指示を聞いて理解する力が秀でている印象を受けました。
2. 中学受験で求められる「自立」と「自律」
中学受験においては、「自律」に加えて、もう一つの要素、「少しの自立」が求められます。中学受験の段階になると、学習内容が増え、学習量も大幅に増加します。そこで重要なのが、自分自身で計画を立てて行動できる力、つまり「自立」です。 「自立」とは、自己判断で物事に取り組み、責任を持って行動できる能力です。親や教師からの指示に頼るのではなく、自ら学び、必要な調整を行い、目標に向かって進む力が中学受験では必要となります。ただ小学生の段階では講師や親のフォローが大きく必要なので「少しの自立」と付け加えています。 振り返ってみると私たちが言う「伸び代がある生徒」とはこの「自立」と「自律」のレベルが同じ学年の生徒に比べて高い生徒だったなと再認識できました。

3. 小学受験から中学受験、高校受験への成長
先日訪れた小学受験専門塾でも、子どもたちが「自律」を持って授業に臨む姿が印象的でした。これは中学受験や高校受験への準備の一環でもあります。小学受験で「自律」を身につけた子どもたちは、中学受験ではそれに加えて「自立」を発揮できるように成長していきます。そして、高校受験ではこれらの力がさらに強化され、より高いハードルを超えていくための礎になっているのだと思いました。 このように、小学受験を通して「自律」を学び、中学受験で「自立」を強化していくことで、子どもたちは長期的な成長の土台を築いていきます。そして、これらの力を持っている生徒こそが「伸び代」のある生徒とされ、受験だけでなく、その後の人生でも自分を助ける大きな力の一つになるのではないかと感じました。
4. 親のサポートと役割
子どもが「自律」と「自立」を身につけるためには、親のサポートも重要な役割を果たします。特に小学受験や中学受験の段階では、親のサポートは欠かせませんが、あまりに手取り足取りではなく、子どもが自分で考え行動できるように促すことが大切です。年齢が低いほど、親が見守りながら適度にサポートする姿勢が必要です。 高校受験以降の受験になると、親は少し距離を置き、子どもが自分で計画を立て、自立して学べる環境を整えることが大切です。適度なサポートを提供しつつ、子どもが自分の力で進めるように見守ることが、彼らの成長を後押しします。

5.大切な事
受験の合否も大事だが、受験を通して身につく力 小学受験で「自律」を身につけた子どもたちは、中学受験でさらに「自立」の力を育てていきます。この「自律」と「自立」は、ただ合格を勝ち取るためのスキルではなく、将来、社会に出たときにも役立つ非常に重要な力です。 受験の合否はもちろん大切ですが、受験を通して得られるこれらの力こそ、長い人生において子どもたちを支える大きな土台になります。子どもが受験を通じて学んだ「自律」と「自立」は、学問やキャリアだけでなく、さまざまな場面で自分で考え、行動し、問題を解決する力として大いに役立ちます。受験で学ぶ知識以上に、この二つの力を磨かいていく事が受験の価値かもしれないですね。