6月23日は沖縄「慰霊の日」でした。
この時期になると、小学校では平和について学ぶ機会が増えます。
広島でも、夏が近づくと平和学習が始まり、戦争や原爆について
学ぶ時間が設けられるようです。
中には、
「これってテストにでるの?」
と聞く子もいるでしょう。
子どもらしい素直な疑問です。
でも、平和教育は、テストのためだけに学ぶものではありません。
■「知ること」から始まる学び
子どもたちは、生まれた時から平和な日本で暮らしています。
だからこそ、戦争や沖縄戦、原爆について学ぶことは、自分とは
遠い昔の出来事のように感じるかもしれません。
しかし、歴史を学ぶということは、年号や出来事を覚えることでは
ありません。
「なぜ、そのようなことが起きたのか。」
「その時、人々は何を思ったのか。」
「今の私たちは、そこから何を学ぶのか。」
そんな問いに向き合うことが、本当の学びなのだと思います。
■正解が一つではない学び
算数には答えがあります。
漢字にも正しい書き方があります。
でも、平和について考える学習には、「これだけが正解」という
答えはありません。
だからこそ、
人の話しを聞き、
自分で考え、
自分の言葉で伝える。
その過程に大きな意味があります。
実は、こうした力は中学受験でも求められる力です。
国語の読解問題では、登場人物の気持ちを考えます。
社会では、歴史上の出来事の背景を理解します。
そして、どの教科でも、「なぜそう考えたのか」を説明する
力が問われます。
■「考える習慣」が未来をつくる
私たちは授業の中で、
「どうしてそう考えたの?」
「ほかの考え方はあるのかな?」
と、生徒との対話を大切にしています。
それは、答えを知ることよりも、
「考える習慣」を身につけてほしいからです。
平和教育も同じではないでしょうか。
出来事を覚えて終わるのではなく、
「自分ならどう感じるだろう」
「これからの社会で、自分にできることは何だろう。」
そんな問いを持つことが、
子どもたちの成長につながります。
■ご家庭でも、ぜひ対話を
この時期、お子さんが学校で平和について学んだら、
ぜひ、「今日はどんな話を聞いたの?」
と聞いてみてください。
「何を覚えたの?」ではなく、
「何を感じたの?」
「一番心に残ったことは?」
そんな会話ができれば、それだけで学びは深まります。
正しい答えを教える必要はありません。
親子で一緒に考える時間そのものが、
大切な学びになるはずです。
■学ぶことは、よりよく生きるため
受験勉強では、点数や偏差値に目が向きがちです。
もちろん、それらは大切です。
しかし、教育にはもう一つの大切な役割があります。
それは、子どもたちが社会を知り、
人を思いやり、自分で考える力を育てることです。
平和教育は、そのことを改めて教えてくれる学びでは
ないでしょうか。
私たち小3学園も、受験のためだけではなく、子どもたちが
「考える力」を身につけ、未来を切り拓いていけるような
学びを大切にしていきたいと思います。