中学受験の指導をしていると、保護者の方から
「まだ将来の夢がありません」
「志望校もはっきり決まっていません」
というお話を伺うことがあります。
将来の職業を具体的に決めている子の方が少ないでしょう。
しかし、教育に関するさまざまな調査を見ると、
「将来について考える機会を持っている子どもほど、
学習への意欲が高い傾向がある」
ことが分かっています。
では、夢がある子は本当に伸びるのでしょうか。
■「夢」が大切なのではない
ここで誤解してほしくないのは、
「医者になりたい」
「弁護士になりたい」
といった具体的な職業を持っていることが大切なのではありません。
実際、小学生の段階では、
〇生き物が好き
〇宇宙に興味がある
〇歴史が好き
〇人を助ける仕事に興味がある
そんな程度でも十分です。
大切なのは、
“自分の未来に少しでも興味を持っていること”
なのです。
■勉強の意味が変わる
子どもたちは、
「勉強しなさい」
と言われれば勉強します。
しかし、それだけでは長続きしません。
一方で、
〇この学校に行ってみたい
〇理科をもっと深く学びたい
〇好きなことを将来につなげたい
という気持ちがあると、勉強は
「やらされるもの」から
「自分のためにやるもの」へと変わっていきます。
■成績だけでは続かない
受験勉強は長い道のりです。
順調な時もあれば、思うような結果がでない時もあります。
そんな時、支えになるのは偏差値だけではありません。
「この学校に行きたい」
「こんなことを学びたい」
という想いがある子は、
苦しい時にも前を向きやすくなります。
■志望校はあこがれから始まる
保護者の方の中には、
「まず成績を上げてから志望校を考えよう」
と思われる方もいらっしゃいます。
もちろん現実的な判断は大切です。
しかし、実際には
“志望校へのあこがれが、勉強の原動力になることも
少なくありません。“
学校説明会に参加したり、文化祭を見学したり、
先輩の話を聴いたり。
そんな経験から子どもの表情が変わることがあります。
■私たちが大切にしたいこと
塾というと、どうしても点数や偏差値の話になりがちです。
もちろん、それらも大切です。
しかし私たちは、
数字だけを追いかけるのではなく、子どもたちが
「なぜ学ぶのか」
「どんな未来に向かいたいのか」
を考えるきっかけも大切にしたいと考えています。
■夢は受験の先にある
中学受験はゴールではありません。
その先にある中学校生活、さらにその先の未来へと続いています。
だからこそ、
今すぐ明確な夢がなくてもかまいません。
大切なのは、
少し先の未来に興味を持つこと。
あこがれを持つこと。
そして、
「こんな自分になりたい」
と思える何かを見つけることです。
その思いはきっと、
受験勉強を支える大きな力になってくれるはずです。
